言葉

「わくらば」

病葉(わくらば)・病気や虫喰いなどで枯れた葉(夏の季語)ごきげんよう。仏壇に供えられた菊。近所の庭の百合。公園の桜。満開に咲き誇っている姿は美しい。「植物」といえば花に注目しがちですが、今回は葉っぱのお話です。わたしは特に、桜の葉っぱが好き...
言葉

「う」

兎(う)・うさぎの古称ごきげんよう。今回は、わたしの好きな(特に絵画作品)うさぎのお話。東洋・西洋問わず、食用や毛皮、絵画の題材など身近な生き物であるうさぎ。今はペットとしても人気ですね。そんな人気者のうさぎは、文様でも人気なようで、飛び跳...
言葉

「つゆり」

栗花落(つゆり)・梅雨入りのこと。※栗の花が散る時期にあたることから。ごきげんよう。空にうっすらと雲のかかる時間が増えましたね。すっきり晴れた青空も綺麗ですが。雲の厚さで色が変わる灰色の空も、日光が柔らかくなるので好きです。さて、今回の言葉...

「いまよういろ」

今様色(いまよういろ)・淡い紅赤ごきげんよう。いつの時代も、どんなものにも、“流行り”というものがあります。「今様」とは“今流行りの”という意味です。この色名ができたのは平安時代。紅花染めが流行していました。濃い色を身につけることは、身分の...
言葉

「こちょう」

胡蝶(こちょう)・チョウの異名(春の季語)ごきげんよう。色、言葉のことを書いたり、絵を載せている当ブログ。ふと、他のことも書きたくなりました。そこで今回は、“蝶の文様”についてもご紹介します。まずは言葉から。夢見鳥(ゆめみどり)・チョウの異...

「かすみいろ」

霞色(かすみいろ)・紫みの灰色ごきげんよう。今回ご紹介するのは、春のふわっとした景色にぴったりのこの色。「“霞”とは何ぞや?」言葉は聞くけどよく分からないので辞書で調べました。【霞】かすみ・微細な水滴が空中に浮遊して、空や遠方などがはっきり...

「うらはやなぎ」

裏葉柳(うらはやなぎ)・明るく渋い緑ごきげんよう。和の色って「それにも名前つけるの?」っていう色名がちらほらあります。この『裏葉柳』もその一つ。葉っぱをめくると、その裏は表より少し薄い緑。風で揺れた時、ちらちら見えるその色を“美しい”と感じ...
言葉

「ほがらほがら」

朗ら朗ら(ほがらほがら)・朝日が昇って空が明るくなる様子ごきげんよう。寒暖差があったり。「新年度から新しい環境で頑張る!」なんてこともある変化の多い時期。いろんなストレスでガチガチに固まった心を、柔らかい言葉でほぐしていきましょう。今回は、...

「しらうめねず」

白梅鼠(しらうめねず)・赤みのある明るい鼠色ごきげんよう。『梅』の名がつく和の色はたくさんあります。現代は【花見=桜】ですが、奈良時代までは花は〈梅〉のことを表していました。名前の多様さは愛されていた証ですね。今回はその中で一番好きな色のこ...
言葉

「ゆきまろげ」

雪まろげ(ゆきまろげ)・雪を転がして丸めて玉にする遊び「雪まろがせ」「雪まろばし」とも言う(冬の季語)ごきげんよう。風が冷たい、というか痛い。そんな雪の季節です。今回は、この時期にぴったりなこの言葉。“まろげ”なんて可愛らしい音をしてますが...