古代紫(こだいむらさき)
・くすんだ紫
ごきげんよう。
今回の色は紫。
和の色の区分は、
紫に対してとても繊細です。
隣に並べないと
違いが分からないほどの色にも
名前をつけて大切にしてきました。
この“古代紫”もそのうちの一つ。

「古代」という名前に
歴史を感じますね。
名前だけでキュンキュンします。
ただし、
“古代からあった”という意味ではなく。
江戸で流行した
「江戸紫」
の対比として、
「古代紫」と
名付けられたそうです。
11世紀初め、
高い位の色から
紫は外れましたが。
それでも、
染色業者に引き継がれて
現代にまで残っています。
愛される理由がわかりますね。
見ていて
ため息が出るくらいの。
凛とした美しさを感じます。
✴︎今回の絵のポイント✴︎
“歩く姿”
以前に描いていた下描きが、
イメージにぴったりだったので
ここで活用。
着物の真っ直ぐなシルエットは
ただただ美しいと思う。
【参考】
定本和の色事典 視覚デザイン研究所
366日日本の美しい色 橋本実千代
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