星見草(ほしみぐさ)
・菊の異称。
“星と見まごうほど美しい”
という和歌の一節から。
(秋の季語)
ごきげんよう。
今回は、
わたしの一番好きな花
“菊”のお話です。
日本では、
仏花のイメージが強いので。
なんとなく“暗い”というか、
“縁起が悪い”イメージを
持つ人も多いと思います。
ですが、
大きく派手なものから、
小ぶりで可愛らしいものまで。
色も形も様々な種類があり、
とても魅力的な花なのです。
皇室の紋章にも使われているように。
桜とともに、
『日本の花』と言っても
過言ではないでしょう。

高貴で美しい姿から君子に例えられ、
『梅』『竹』『蘭』と並び
《四君子(しくんし)》と呼ばれます。
中国由来の言葉で、
絵のモチーフとしても尊ばれました。
秋が旬の花ではありますが、
着物の柄としてデザイン化されたものは
通年で使うことができます。
奈良時代、
“延命長寿の霊薬”として
中国から渡来してから。
現代までずっと愛されている菊。
切り花の日持ちは長いし、
匂いもない。
言いたいことはつまり、
『菊は良いぞ!』
✴︎今回の絵のポイント✴︎
“華やかな菊文様”
黒地に鮮やかな色が映えて
良い感じになりました。
クールな表情もお気に入りです。
【参考】
エモい古語辞典 堀越英美
「文様」のしきたり 藤依里子
花のことば12ヶ月 川崎景介

コメント