月白(げっぱく)
・薄い青みがかった白
月の光を思わせる優しく淡い色。
ひとりぼっちの夜でも、
「ここにいるよ」
と寄り添ってくれる。
そんな温かさを感じられる、
ちょっと不思議な色です。
この色とは別に、
同系統の色で
「白磁」があります。
透明感のある美人を
表現するのに使われています。
猫のような身軽さと
ほんのり寂しさが香るような、
綺麗な白ですね。
おもしろいのが、
読み方で意味が変わって、
“つきしろ”と読むと
「月が出る時に
東の空が白っぽく見えること」
ちなみに、
この場合は『月代』とも書く。
(秋の季語)
“つきじろ”と読むと
「額に白い毛が混じっている馬」
さらに『月代』を“さかやき”と読むと
「成人男性が頭頂部を剃った髪型」
一つの言葉で
こんなに様々な意味を表せるって
すごいですよね。
今ほど夜が明るくない時代。
暗闇を照らしてくれる月に対しての
昔の人の思い入れを感じられて、
「なんだかいいなぁ」と
勝手に和んでいます。
ちなみに、
サイトのトップ画面に出てくる
狐の影とフッターも“月白”なんです。
色に関するサイトだから、
記事で取り上げた色が映えるように、
画面をシンプルな白に。
それから、
シンプルな中に温かさを入れたくて、
この色を選びました。
気に入っていただけると幸いです。
✴︎今回の絵のポイント✴︎
“月の模様”
月白にちなんで、
衿に月の模様を描きました。
神秘的な感じが
気に入っています。
【参考】
定本和の色事典 視覚デザイン研究所
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