「ふるざれいろ」

古晒色(ふるざれいろ)
・橙みの灰色


元の色がくすんで
薄くなった状態。


ごきげんよう。


朝から断続的に
雨が強く降っています。


この強い雨に打たれて
くすんでいく色もあるでしょう。


『曽我物語』の中では、
若々しさのない様を
表す言葉になっています。


物語の中では、
マイナスのイメージで
使われているけど。


“使い古したもの”って
悪くないな〜って思う訳で。

例えば、本。


たくさん読んでる本の、
手垢のついた感じとか。


角の擦れて
白くなってるのとか。


そういうのが増えていくと
手放すのが惜しくなる。


なんだか愛おしくなりますね。


自分の愛用している物の中に
くすんだ色を見つけたら、


「わたしは長い間、
このコを大切にしてきたんだなー」


って、“物を大事にできる自分”を
褒めてあげましょう。


✴︎今回の絵のポイント✴︎
“指先”


《物を大事にすることで、
自分の心を大事にする》


指先まで丁寧に描くことで、
心が隅々まで行き届いている様を
表現しました。


【参考】
 定本和の色事典 視覚デザイン研究所

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