ごろ

「しらうめねず」

白梅鼠(しらうめねず)・赤みのある明るい鼠色ごきげんよう。『梅』の名がつく和の色はたくさんあります。現代は【花見=桜】ですが、奈良時代までは花は〈梅〉のことを表していました。名前の多様さは愛されていた証ですね。今回はその中で一番好きな色のこ...
言葉

「ゆきまろげ」

雪まろげ(ゆきまろげ)・雪を転がして丸めて玉にする遊び「雪まろがせ」「雪まろばし」とも言う(冬の季語)ごきげんよう。風が冷たい、というか痛い。そんな雪の季節です。今回は、この時期にぴったりなこの言葉。“まろげ”なんて可愛らしい音をしてますが...

「しっこく」

漆黒(しっこく)・黒の中で一番暗い黒ごきげんよう。今回は、歌、映画、小説など、、、。多くの人にお馴染みであろうこの色について。艶のある黒漆のような深い黒は、時には美しい黒髪を、時には光の無い暗闇を。情緒たっぷりに美しく表現してくれますね。黒...
言葉

「さよしぐれ」

小夜時雨(さよしぐれ)・夜に降る時雨(冬の季語)ごきげんよう。今回は前からお気に入りのこの言葉。語感の美しさがたまりません。ただ、よく考えると。。。「時雨ってどんな雨か知らないな〜」と思い、買ったばかりの辞書で調べてみました。…時雨(しぐれ...

「こだいむらさき」

古代紫(こだいむらさき)・くすんだ紫ごきげんよう。今回の色は紫。和の色の区分は、紫に対してとても繊細です。隣に並べないと違いが分からないほどの色にも名前をつけて大切にしてきました。この“古代紫”もそのうちの一つ。「古代」という名前に歴史を感...
言葉

「ふゆうらら」

冬うらら(ふゆうらら)・冬の穏やかに晴れている日の様子(冬の季語)ごきげんよう。新年を迎えて3日が経った今、この文章を書いています。寒い。とにかく寒い。そんな時に見つけたこの言葉の第一印象は「冬バージョン、あったんだ」“春うらら”は情景その...

「ふるざれいろ」

古晒色(ふるざれいろ)・橙みの灰色元の色がくすんで薄くなった状態。ごきげんよう。朝から断続的に雨が強く降っています。この強い雨に打たれてくすんでいく色もあるでしょう。『曽我物語』の中では、若々しさのない様を表す言葉になっています。物語の中で...

「せっこう」

窃黄(せっこう)・淡く渋い黄色ごきげんよう。本のページをパラパラめくって偶然目に留まった言葉。『窃』という漢字を“窃盗”以外の言葉で見たことがない。実は、『窃』は「ひそか」という意味もある。例えば、窃慕(せつぼ)の意味は「ひそかに慕うこと」...

「そうはくしょく」

蒼白色(そうはくしょく)・(青系)青みの白・(紅系)紅みの明るい灰ごきげんよう。色のことについて書くのは久しぶりですね。蒼白色は二種類あります。一つは字から想像出来るような白っぽい青。もう一つは血の気が失せたような赤みが薄い色。違う色ながら...
言葉

「あたらよ」

可惜夜(あたらよ)明けてしまうのが惜しい夜素晴らしい夜ごきげんよう。「いつかブログに書こう」とずっと思い続けていた言葉です。語感も意味も、滑らかで美しい。今と違って明かりもないしうるさくもない。空に月と星があるだけ。こう書くと、寂しい感じが...