霞色(かすみいろ)
・紫みの灰色
ごきげんよう。
今回ご紹介するのは、
春のふわっとした景色に
ぴったりのこの色。
「“霞”とは何ぞや?」
言葉は聞くけど
よく分からないので
辞書で調べました。
【霞】かすみ
・微細な水滴が空中に浮遊して、
空や遠方などがはっきり見えない現象
ちなみに、
春のものを【霞】、
秋のものを【霧】というそうで。
霞は『春の季語』なのです。

季節によって
名前が変わるのはおもしろいですね。
水蒸気にも色を感じて
名前をつけてしまう。
そのセンスに脱帽です。
ここからは、
霞に関する言葉をまとめてご紹介。
霞の衣(かすみのころも)
・霞が山などにかかるのを
衣服に見立てた言葉
白玉姫(しらたまひめ)
・霞の異名
遠霞(とおがすみ)
・遠くにたなびく霞
春霞(はるがすみ)
・霞で遠くの景色が
うっすらぼやけて見える状態
八重霞(やえがすみ)
・何重にも重なって立ち込める霞
✴︎今回の絵のポイント✴︎
“浮遊感”
〈霞の衣〉〈白玉姫〉
からイメージして描きました。
春を軽やかに歩く
お姫様の存在を感じられると
いいなと思いました。
【参考】
定本和の色事典 視覚デザイン研究所
366日日本の美しい色 橋本実千代
エモい古語辞典 堀越英美
旺文社 図解全訳古語辞典
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