「う」

言葉

兎(う)
・うさぎの古称


ごきげんよう。


今回は、
わたしの好きな(特に絵画作品)
うさぎのお話。


東洋・西洋問わず、
食用や毛皮、絵画の題材など
身近な生き物であるうさぎ。


今はペットとしても人気ですね。


そんな人気者のうさぎは、
文様でも人気なようで、


飛び跳ねる姿から、
“利益も跳ね上がる”として
【商売繁盛】


お産が軽いことから、
【安産祈願】


繁殖力が高いことから、
【子孫繁栄】


このようなご利益があると言われ、
兎文は大変縁起が良いとされました。


そのため、
他の文様とも組み合わせて
使われていました。

代表的なのは以下の二つ。


“月にうさぎが住んでいる”
という中国の伝説から生まれた
月兎文(げっともん)


“因幡の素兎(しろうさぎ)伝説”
から生まれた
波兎文(なみうさぎもん)


月で餅をついたり、
鮫の上を駆け回ったり。


鳥獣戯画に描かれている
うさぎたちもそうですが。


小さな体に秘められた
大きなエネルギーを感じます。


わたしが動物の中でも
特にうさぎの絵が好きなのは。


“そのエネルギーに惹かれるから”
なのかもしれません。


✴︎今回の絵のポイント✴︎
“波の躍動感”


ウサ耳リボンをつけた女の子と波で
波兎文を表現しました。


小さいながら存在感のある
飛び跳ねるうさぎもお気に入りです。


【参考】
「文様」のしきたり 藤依里子

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